とりあえず、三世代目。

2016.06.05(Sun)

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ベタ・イデイィ ワイルド F1 オス個体。 Betta ideii Wild F1 male.

元親は、2014年11月頃にsp.アントゥタの混じりを導入。㊤の画像の個体は、翌年の3月に産卵、同月末にオス親ごと仔魚を隔離・移動した際に、ショックで予定より早く吐き出してしまった仔魚が育ったモノである。。

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同一個体。

ご覧のように、体型的に問題のある個体である。頭部後部から体側にかけての部分、四肢動物で言うところのうなじ^^の鱗が乱れているし、ややショート体型である。もしかしたら、この部分の脊椎に問題が発生している可能が高い。
この場合、自由遊泳前に仔魚を吐き出した事が、先ずは疑われる原因なのだが、わが家の最近の事例では、ユニマ系のオスによくこのパターンの奇形が多いように感じる。


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同一個体。

よくこの手の奇形の場合、『近親交配の弊害』と一言で片づけられる場合が多いのだが、私はその説に疑問を持っている。
他の魚種の場合、受精卵~稚魚時に高温にさらされる事によって脊椎に異常をきたすらしい。高温になるほど、水中の溶存酸素量が減少するが、それが発生に異常をきたす一つの原因との事。その他、酸素を取り込むのを邪魔している要素として、慢性的な硝酸塩蓄積と言うのも、個人的には原因と疑っている。

・・・最近は、あまり見かけないが、一般ルートでガサッと^^入荷してくるワイルドのベタ・プグナックスの群れを見てみると、少なからず、ショート体型や尾鰭の条が少ない個体が混じっているのを見掛けたりするが、種類や個体群によっては、ある程度、遺伝的に問題を抱えている可能性もあるような気がする。巷では?マウスブルーダー系のベタは累代繁殖による体型異常が出易い、との説があるが、私は泡巣系を逆に累代に強い、と言い切れるほど飼育した事がないので、自身の経験に忠実であれば、何とも言えないのだが、過去に飼育していた、EB-1と言う、コード付きのパトティは、F3まで採った事がある。私が購入した元親はブリード物であったので、少なくとも4世代は奇形問題とは無縁であった。
他のアクアリウム・フィッシュでは、ポリプテルスがワイルドのF1であっても、体型や体色の問題と言うか、変異が比較的多く発生する印象である。私はポリプテルスをF1を繁殖させ、F2を得た事はないのだが、雑誌の情報では、ショート体型は遺伝しないが、チジミ体型のモノは遺伝すると言う。最近流行り?の日本メダカの改良種では、ショート体型の遺伝について、調べられているようなので、参考になるかもしれない。

いずれにせよ、多くの愛好家は1ペアから飼育をスタートするものと思われるので、今後、(今までもそれなりに注目していたが。。)更に追及すべきテーマだと感じている次第で御座いますよ^^


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ベタ・イデイィ ワイルド F1 メス個体。 Betta ideii Wild F1 female.

こちらはシャープで中々の仕上がり。画像では、メスっぽい体色を見せてるいるが、普段はオス同様の体色をしていますよ。オスをオスとして意識した場合のみ、ハッキリと女になるみたいな^^

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ペアの図。

メスは更にオスを意識すると、虹彩が白っぽくなる。眼の色を変えちゃうみたいな^^

ところで、このベタ・イデイィだが、ピーシーズのアナバス図鑑では、『パトティに似たベタの一種・プラウ・ラウト産』として紹介された種類である。それによると1990年に南カリマンタン・ラウト島産で発見されたとある。画像にドイツのホルスト・リンケ氏の名前があり、リンケ氏か、知人が発見したのだろうか。そして記載されたのは、2006年。カリマンタン島でワイルドベタについて、精力的に調査された出射氏がその種小名に由来になっている。私自身は、出射氏と面識は無いのだが、共通の知人から氏の調査した資料の一部を見せてもらった。最近、ようやく気が付いたのだが(^▽^;)このイデイイ、ラウト島固有種と言う事でなく、対岸の南カリマンタンにも生息地があるようなのである。近似種のパトティでは、地域タイプらしいバラエティの幾らかがあるようだが、少なくとも私が調べられた範疇では、明確なバラエティは無い感じである。。


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ベタ・イデイィ 飼育型(ワイルド F2) 仔魚。 Betta ideii Aquarium strain(Wild F2) fry.

で、先日、このペアの仔魚を得られた!このオス個体の異常が次世代で解決できるか否か?以上の理由で不明で、経過確認が必要なのだが、また仔魚が育ってきたら、ご報告したいと思います^^



COMMENT

craft #8Z5KALLQ

奇形とか

うちでもたまに出ますよ。
奇形の子。
稚魚の時に押しつぶされたとか、
水流が足りなかったとか、
原因は様々ですけど、F1なので累代とかじゃないと思うんですよね。

2016.06.05(Sun) 21:51 | URL | EDIT

ティー・ユー #-

Re: 奇形とか

恐らく、私もF1世代ぐらいで、遺伝的な問題が出ないのでは?と思います。
となると、環境だったり、ある種の事故だったりする可能性が高いかもです。
やはり、累代飼育をやっていくにあたって、この辺りは重要なので、確実な原因を特定したいです。
ベタに関して言えば、マウス系は累代に弱い、とする説があり、この辺りにヒントがある様な気がします。

2016.06.10(Fri) 18:28 | URL | EDIT

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プロフィール

ティー・ユー

Author:ティー・ユー
物心がついた頃より、水生生物を飼育。数年の中断を経て、飼育を再開した親父です^^
現在はワイルドベタ、胎生メダカを飼育中。

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